正規雇用 非正規雇用

正規雇用と非正規雇用について

非正規雇用
恐らく今の社会で一番大きな問題がこの非正規雇用の問題です。 非正規雇用は会社にとってコストの安い労働力です。人件費は安くボーナスも不要です。各種保険への加入義務も無いことから会社にはその分のコストも掛かりません。 当然、非正規雇用の人がもらえる給料は正規雇用の正社員に比べると安くなります。だからと言って仕事が楽な訳ではなく、逆に正社員から何でも押し付けられる過剰労働となっているのが現実です。 更に期限のある契約形態ですので、不況の時に会社は簡単に契約解除をすることが出来ることから、会社コストの調整弁ともなっているのです。 会社からは非常に重宝する有り難い存在。それが非正規雇用なのです。 何故そんなことになったのか。誰もが安定した収入を求めています。非正規雇用のように収入が少なく、いつ解雇されるか分からないような状況に自分を起きたい訳はありません。 大きな転機はバブルが弾けた不景気と、最近ではリーマン・ショックによる不況の影響です。それに非正規雇用の適用拡大を認めた規制緩和が重なりました。 不況で多くの人が職を失いました。それを受け入れたのが非正規雇用という勤務形態であり、給料が安くてもそこに活路を求めるしかなかった多くの人達なのです。 非正規雇用でもある程度の収入が確保出来るならまだ問題はありません。問題はそれが働いても働いても生活が楽にならないワーキングプアと言われる状況に陥っていることです。

非正規雇用が多くなったもう一つの理由は、地方から都会に出てくる若い人達が多いことです。 皆んな都会の華やかさに一度は憧れ、大学も就職も都会へと目指してきます。憧れる理由はいろいろあると思いますが、一つの誤解は給料も高いので生活が楽なのではないかというイメージです。 確かに東京なの都会のサラリーマンの年収は他の都道府県より多いかも知れません。しかしそれは一部の人達が平均を押し上げているだけで、大半は非正規雇用となり考えていた収入レベルに届かないのが実情です。 東京のような都会は一部の高収入な人達がクローズアップされますが、その陰では生活に掛かるコストが他の都道府県より割高となっていることは余り知られていません。家賃・物価等の生活費も都道府県では断トツのトップなのです。 そこにアンマッチが生じます。東京に出てきたが結局は中小企業のそれも非正規雇用となり、給料は安く家賃や生活費は高い。最初の憧れとは大きく違ってきているのです。 そして結婚を望んでも経済的にとても難しい、家族として子供を育てるにも大変という事態になってきています。 結果、都道府県別の出生率は東京が断トツのワースト1です。この結果はなるようにしてなったと言えるでしょう。 そして問題はこの状況がもう何年も何十年も続いており今後も増えていくことです。大きな視点から見ると、日本の人口はどんどん減って労働人口の減少に歯止めが掛からないこと、それと同時に地方の人口減少が大きな問題となっています。

日本の人口は減ってきていますが、東京など都会の人口は逆に増えてきています。東京は出生率ワースト1であるにも関わらず、人口は減ってなく逆に増えてきているのです。 これは単に地方からブラックホールのように人を集めていることがその理由です。集まった人達が増える事で就職戦線は買い手市場になり、結果非正規雇用が多くなります。そして生活が苦しくなり出生率ワースト1。 そして地方の人口はどんどん減っていく。 このループを何処かで切らないといけません。都会に流れこむ人が少なくなると、労働力は売り手市場となり非正規雇用から正規雇用へとシフトも進むでしょう。生活も少しは楽になり出生率も改善されるはずです。 そして地方に残る若い人達は給料は多くなくても生活コストも高くないためバランスよく安定した生活を送れるようになります。その結果、地方の活性化も進む事になるでしょう。 出来るだけこの形に持っていく必要がありますが、今の非正規雇用の形態がこの先も進むと、自然に地方への回帰も進んでいくかも知れません。本当はそのような誰かの犠牲を待つのではなく、国も積極的な対策を考えるべきです。

マイルドヤンキーという言葉をご存知でしょうか。 地元に残り仲間を大切にする、高収入ではないが生活も遊びも地元で満足するという若い人達で、クルマとEXILEが好きという傾向もあるようです。 彼ら彼女らは東京等の都会に行くのではなく、地元を大事し、収入は多くなくても生活コストがそれ以上に掛からない地元で安定した生活を結果的に送ることが出来るのです。 都会で非正規雇用のなり生活が苦しいことから家族を持つことも難しいという人達と、このマイルドヤンキーと言われる人達は、価値観の問題かも知れませんが、考えさせられる事も多いような気がします。